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重い球/フォークボールって何なのか
え~、「おお振り」ですがとりあえず1巻読みました。

やはり感じる事は「理論で野球を描いてるなぁ」と言う事。
これは過去の野球漫画には無かった事で、昔の野球漫画の多くはそこら辺は全く出鱈目なんですよね(--;
「いい加減」とか「適当」は悪いイメージ強いけど、最低限の仕事はしているという事で、昔の漫画は出鱈目な物が多く、嘘八百がまかり通っています。勿論、漫画は尤もらしい嘘を面白く描くから面白いんですけどね。
例えばREGGIEなんかはかなり好きな漫画ですが、早いストレートの上でバット振ってたり、「重い球」が実際に質量が大きいという描写だったり、かなり無茶苦茶です(が、そういった大嘘の世界で、メジャーの第一線で活躍していた4番打者レジーと、関谷を代表とする怪物的なピッチャーが、力と力でぶつかり合う処が迫力あって面白いのです)。
また、野球解説者でさえ「体重が軽いピッチャーの球は軽い」などと言った迷信を信じてたりします。確かに体格が良ければ重い球も投げ易いでしょうが、デブが重い球を投げるなんてのは、単純なイメージです。
理論で漫画を描くというのは、この「尤もらしさ」を重視する事で、近年のリアリティを重視する漫画の手法を野球漫画に取り入れたと言えます。

重い球

で、REGGIEや巨人の星等、昔の漫画では必ず出てくる「球質の重さ(あるいは軽さ)」ですが、おお振りでは(少なくともアニメ9話までと、原作1巻見た限りでは)出てきません。何故なら重い球や軽い弾という物はホントは存在しない物だからです。
ですが、日本でもアメリカでも実際にそれが有る様に言われており、普通に使われています。それが何故なのか?
答えは、球に重い軽いは無くとも、バッターが撃つ時に重い軽いが生じるからです。
例えば日本刀。
日本刀で本当に切れるのは「切っ先三寸」だと言われています。これは、刀やバットといった長柄の物を振り回した時に、力は先端付近に一番乗るからです。どんな剣豪でも刀の鍔元で人を切る事は出来ません。
それと同じ様に、バッターも「ジャストミート」出来るポイントからズレてしまえば、ボールに対して力負けし、結果としてバッターの主観では重く感じる訳です。
極端な話、バットの根元でボール打ってしまった事がある人なら、ボールで手が痺れたと言う経験が有るでしょう。これが重い球の正体です。
また、ボールの速度が速ければ、当然運動エネルギーが大きくなる為に重く感じる訳ですが、こういった球はジャストミートすればその分飛びます。
例えば、ボールを壁に向かって投げた際に、球が速ければ速いほど、跳ね返ってくる球も速く、遠くまで飛びます。
つまり、これと同じ事ががバットとボールでもおきていて、ボールは自分の力で遠くまで飛ぶと言う事です。
重い球=飛ばない球ではないのです。

実際、中学時代に野球部に所属していた際、私は振り回すタイプのバッターだった訳ですが、殆どの打球が重かったですよ…中心で捕らえて無かったですからw
それでも、その「重い球」を力任せで長打にしてましたが。てか、中心に当たった時は全てホームラン。根元に当たった球を強引に内野安打(凄い運が良かった)とかも1回ありましたでしたね(^_^A
それで打率2割8部ぐらい。勘任せで振り回してこれだったので、ニュータイプと呼ばれてましたw
そういう勘任せを監督が嫌って、バッティングを調整された結果、全く打てなくなって、2年の夏休み前に部を辞めたんだよね(--;

話を戻して。

バットを折ると言った重い球は、球が極めて速く、尚且つバッターがミートにしくじった結果としてバットが折れる訳です。
試し割りにおいて、瓦が割れれば手は痛くない(割れた瓦=バットがエネルギーを殆ど持って行くから)と言う原理w

では、三橋の真っ直ぐはどうなのかと言うと、芯から外れている訳ですから重く感じている筈です。
しかしながら、球速が非常に遅い為に、球に生じるエネルギーが少なくなり、結果重く感じない訳です。
危なかったなぁ…これで球がある程度速ければ「重い球だから注意」とか警戒されて、逆に三橋の真っ直ぐは死んでたよw
将来的に、三橋の速い球が「重い真っ直ぐ」という第二の決め球として進化したら凄いけど。

フォーク
次に、フォークボールが何なのかという話。
1話で「ストレートは変化球」という、一般的には意外な知識が出て来た訳ですが、日本で通常投げられているフォークはある意味変化球じゃないんですね。変化しないから重力に従って落ちているだけと言う(^_^A

20070613204725.png
まず、ストレートですが、1話で説明している様に、ストレートは綺麗なバックスピンをボールにかける事で、「ボールが落ち難くなる」という変化球になっている訳ですが、バックスピンがかかっていなければ、ボールは重力にしたがって落ちます。
しかし、「三橋の真っ直ぐ」もストレートとは異なってネジレた回転では有りますが、バックスピンはかかっている訳です。チェンジアップよりも回転がかかっているから、チェンジアップよりも早くて落ちない。

で、そもそも球が落ちるのは重力のせいで、ボールを投げるとバックスピンが発生して落ちにくく、チェンジアップの様に回転の足りないボールは途中で失速して落ちる訳です。
そう、チェンジアップは回転が遅いから、空気抵抗をモロに受け止めてしまい、その結果失速して落ちる。ここで「ストレートは早いから落ちないと言うなら、変化球じゃないジャン」と思うのは早合点。ボールにバックスピンがかかる事によって、ボールにはマグナス力という力が働き、このマグヌス効果によって上方向に変化している訳です。原理としてはエアガンのホップアップシステムと同じものです。
しかし軽いBB弾はホップアップ(浮き上がる)しても、野球のボールの場合は上方向の変化よりも重力の方が勝っている為に「落ちにくい変化」になる訳です。
そして、フォークボールは全くバックスピンをかけず、強いサイドスピンをかける為に、回転しない球よりも空気抵抗を後ろに逸らし易く、打者の手元でも球速が落ちない一方で、「落ちない変化」をしている訳ではない為に重力に従って落ちる訳です。これが一般的に言われているフォーク=SFFです。
で、この横回転もほとんどさせないフォークが「フォークの神様」杉下茂の言うフォークで、SFFと異なって空気抵抗をモロに受けて減速する為にSFFより落ちる訳です。しかも揺れながら落ちるので、打者も捕手も投げた本人さえ何処に落ちるか分からないw
つまり、投げ方が違うだけで、投げられた球そのものはナックルボールと同じ物です。
このフォークは指が長い特殊な人間でなければ投げられない球で、普通の人には投げられませんw
この為、一般には浅く握ったフォークがSFF(140㎞/時以上のSFFが高速フォーク)、深く握ったフォークがフォークと呼ばれています。まぁ、メジャーではフォークもSFFも「スプリッター」ですが。

叶くんのフォークがどうかと言うと、浅く握ったフォークは間違いなくSFFです。で、深く握ったフォークがナックルの原理のフォークなのかと言うと、キャッチャーが捕れないと言う描写で、その可能性は有ります。ナックルは(何処に落ちるか分からないので)捕球が極端に難しいですから。
しかし、叶くんが深い握りのフォークを投げた時のバッターは田島。目の良い田島なら、ナックルが分からない訳有りません。
だから、ナックルの原理のフォークの筈が無く、捕球ミスは単純に畠の技術不足。叶くんの指は普通より多少長かったとしても、特別に長いと言う訳でもない様です。
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