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西洋人の感覚と日本人の感覚の違い
コミケの影響って、アクセス数のグラフを見ると、まさに目に見えるな(^_^A
さて、フランダースの犬は基本的に日本人にしか受けない話だそうです。欧米人を始めとした他の人種の感覚だと、多くの場合は単純に「負け犬の惨めな死」で同情する方が馬鹿なんだとか。
ちなみに、そういう世界基準では「同情の余地の無い惨めな話」に日本人が惹かれるのは、日本人は負けとか滅びに美意識を感じるからだそうです。
例えば「責任とって自殺」とか、どう考えても負け犬ですし、私的な意見としては「責任取った事にならないばかりか、逆に自殺は責任を丸なげしてるだけで、責任の重さに耐えられずに逃げただけ」なのですが、「責任を取って自殺」に対して「潔い」とか感じる人も居ますし、そこまで行かなくとも、そんな無責任人間に対して「同情する」と言う意見の人はかなり多いです。
フィクションだとジオン軍の滅びに美学を感じるとかね。「ガンダム0083」とか、モロにそんな感じ。
私も0083は好きですけど、滅びの美学と言う物が好きなのではなく以前書いた様に、「ヘルシングの少佐ってイイよねw」的な「イっちゃったキチガイ」としてキャラが立っているから(敵も味方も)イイのであって、「滅びの美学を追求した良い作品」とかいう見方ではありません。

そう言った日本人と他の人種の感覚のズレというのは有って、例えばアメリカ人との差を物語の好み、作り方の差といった例にとって挙げると、「ヘタレキャラ」は日本では好まれるのですが(ヤムチャとか、同じドラゴンボールだとMrサタンとかw)、アメリカでは蛇蝎の様に嫌われるんですね。「実力も無いのに出しゃばるなよ!」と(--;
「マスコットキャラ」の部類に対しても上記の様な批判が起きるほど。
能力が無い者が描かれるという事は、アメリカではそれだけで悪なんですね(^_^A
そりゃ「滅びの美学」なんて感覚は通用しないわw

また、アメリカに限りませんが、キリスト教圏で作品が作られる際には、殆どの場合宗教的なシーンが入るという事(勿論、「アンチ的な意味合い」で宗教を否定するシーンの場合も)。
聖書の一説が出てきたりとか、天使だの悪魔が出てきたりとか、そういった直接的な事だけでなく、例えば先日取り上げた「るろうに剣心-星霜編-」の様な「犯した罪に対する償い」と言ったテーマ。アレは(意図したものでないにせよ)宗教的にキリスト教徒に共感できる題材だったから、アメリカで未だに支持が高かったりする訳です。
また、欧米のホラーは、冒頭でエロシーンが出たりとか、被害者になる連中が馬鹿ばっかで、主人公は生還するとか言うパターンばかりですが、アレは被害者たちがキリスト教で罪とされる行いを繰り返し(エロは単なるサービスでなく、7つの大罪の色欲ですね)、「だから殺されても良い」「助かるべき(罪を犯していない&悔い改めた)存在は生き残る(=正しい)」と言う、そういう決まり事が有るからなんですね。
勿論、そういった宗教的な縛りから抜け出して作品を撮る監督も居ますが。
あと、先ほど取り上げたMrサタンも「子供が悪魔崇拝の影響を受ける」と言う馬鹿げた理由で改名されてますし(--;

また、アメリカでは民族的、異文化的なカラーが好まれる傾向にありますね。
例えば、忍者を扱ったナルト。着物を着て戦うブリーチとか(^_^A
無限の住人とか、もし連載していたのが週間少年ジャンプで、集英社が海外市場を狙って宣伝してたら、アメリカで大ヒットしてたんじゃなかろうか?
(今のままでも、海外のマニアの間では高い評価受けてるそうですがw)

まぁ、そういった感覚の違いは、どっちが良いとか悪いとかじゃなく、価値観の違いでしかありませんし、「自分達と違うから間違っている」とか言う考え方は非常に危険ですが。
まぁ、それでも受け入れられるかそうでないかはありますよね。
ネロとパトラッシュの死を「負け犬」で片付けられると、正直ムッとしますからねw
そういった意味では、「軍人の倒錯した滅びの美学」や「責任逃れで持ち出す滅びの美学」と言った「ただの自分勝手」に共感する事はできませんが、「自分の中にある正しい事を誰に迷惑をかける事も無く、曲げずに真っ直ぐ貫き通して、その結果死んで逝く」と言った信念の通し方には「美」を感じますね。
新撰組に滅びの美学を感じるのも、彼らが「守る側」だったからであって、これがデラーズフリートみたいに「テロを行う側」だったら、私は彼らに滅びの美学は見出せなかっただろうな…
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それもガイジンの誤解か
この記事わたしも読んだけど、フランダースの犬を「日本人の滅びの美学」に結びつけるのもかなり西洋人のオリエンタリズム幻想が入ってると思うなあ。フランダースの犬がヒットした理由は、別に滅びの美学でもなんでもなく、単にあれが日本人の「犬好き」にマッチして、要するに西洋版忠犬ハチ公に見えるからじゃないだろうか。しかも演ずる犬は前作ハイジからの継投だし(セブンのフルハシ隊員が他の隊員よりもキャラ立ちしているような気がするのと同じ理由。)。あれがブルドッグソースの犬だったら絶対にヒットしなかったと思うよ。西洋にも滅びの美学に近いものはあるよね。「幸せの王子様」とか。かなり強引な記事だなあと思った。
まある | URL | 2008/01/08/Tue 01:40 [EDIT]
Re: まある
いやいや、「星の金貨」とか「幸せの王子」はどう考えても「自己犠牲=愛」と言うキリスト教的な話じゃないかなぁ?(^_^A
まぁ、自己犠牲はキリスト教に限った事ではなく、色々な宗教で扱われている訳だけど、十字架に架けられた(正しくは「架かった」か?)イエスは、宗教で語られる自己犠牲の最も有名なものだからねぇ。

とは言え、欧米ひっくるめて「負けの美学」が理解できないと言うのも確かに違うか。
欧米ひっくるめた場合の、「共通する主観」というのは、キリスト教的なモラルであって、キリスト教徒全体の主観として「フランダースの犬は負け犬」では無いだろうから。
記事からそのまま「欧米」と書いたけど、欧米と言うよりは、一部ヨーロッパ諸国と、何よりもアメリカ的な主観か(^_^A
幽々白書の桑原とかでさえ「弱いくせに口だけ達者」と言う理由で嫌われまくって「死ね」とか言われてるんだぜ?
過剰なまでの実力主義に閉口する。アメリカでは言葉通りに「力は正義」なんだねぇ(--;

ちなみに、フランダースの犬のヒットの原因は幾つか有って、そういったものが総合的にヒットの原因になっているとは思うが、滅びの美学と言うよりは「誰も恨まずに、それどころかずっと見たいと思っていた絵の前で幸福感さえ感じながら死んでいく」という、古い時代の日本人の心根に共感する物が有るから、あのラストシーンだけが度々クローズアップされるのだと思う。

まぁ、そういった潔さとか、人間的に真っ直ぐな人間が、救済される事なく死んでいくのが滅びの美学と言えば、確かに滅びの美学か?
黒川 | URL | 2008/01/08/Tue 19:43 [EDIT]

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